Python pydocの使い方、書き方とhtml出力の方法
JavaのJavaDocと同様、Pythonにもpydocがあることは知っていたのですが、使ったことがなかったので、ちょっと調べてみました。
helpでの表示
pythonのインタープリターを起動して、help()を実行すると、モジュールに
記載されたドキュメントが表示できるようになります。

試しに、httplibと入力してみると、こんな感じでモジュールのドキュメントが表示されました。

なんだかかっこいいです。

「q」と入力すると、helpモードを抜けて、インタープリターに戻ります。
書いてみる
記載した内容がどの部分に表示されるのか知りたかったので、
適当にサンプルを書いてみました。
- # -*- coding:utf-8 -*-
- """
- ファイルの先頭に書いたコメント
- """
- __author__ = "作者 <mail@example.com>"
- __status__ = "production"
- __version__ = "0.0.1"
- __date__ = "01 November 2011"
- DATA_TEST = '変数'
- class Test(object):
- """
- クラスの先頭に書いたコメント
- """
- def test(self):
- """
- メソッドの先頭に書いたコメント
- """
- pass
- print("hello world")
sample.pyという名前でファイルを保存し、保存したディレクトリへ移動。
help()を実行した後、
help> sample
を実行してみます。


__author__
__version__
__date__
これらが特殊なキーワードとして扱われるようです。
注意点として、helpは一旦対象のモジュールをimportした後に実行されますので、
例えばサンプルのようなソースの書き方だと、printが実行されてしまいます。

これを避けるために、__name__が'__main__'であるかチェックするようにしてやります。
- # -*- coding:utf-8 -*-
- """
- ファイルの先頭に書いたコメント
- """
- __author__ = "作者 <mail@example.com>"
- __status__ = "production"
- __version__ = "0.0.1"
- __date__ = "01 November 2011"
- DATA_TEST = '変数'
- class Test(object):
- """
- クラスの先頭に書いたコメント
- """
- def test(self):
- """
- メソッドの先頭に書いたコメント
- """
- pass
- if __name__ == '__main__':
- print("hello world")
pydocコマンドで表示
pydocコマンドを使用すれば、インタープリターを起動せずに、helpと同じ効果が得られます。
$ pydoc sample


htmlファイルに変換
pydocコマンドの引数に「-w」を追加すると、htmlファイルが生成されます。
$ pydoc -w sample
wrote sample.html
こんな感じのよく見かけるhtmlファイルが出力されました。

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